バリ島、マニラに並ぶ、
世界三大夕日を
全身で浴びる。
釧路の夕日
- 釧路市
釧路の夕日は「世界三大夕日」のひとつと言われています。一説によると、釧路港に出入りする外国船の乗組員から口コミで「バリ島やマニラに並び立つ美しさ」と広まったことがきっかけだとか。そんな夕日を身体いっぱいに浴びられる絶景スポットに出かけましょう。
絶妙な空色に包まれる街並みは、ロマンチックの一言。
バリ島、マニラの夕日と並び称され、世界に誇る釧路の夕日。夏の雲に反射して辺り一面をぼんやりと薄橙色に染める夕日や、冬のピリッと引き締まる空気に映える、鮮烈な輪郭の夕日。訪れるたびに違った感動を与えてくれる、釧路を代表する観光資源の一つです。
そんな夕日を見る定番のスポットは、釧路駅の南側に位置する幣舞橋。
橋の上からカメラを構えるのも良いですが、橋の下を通って延びる遊歩道に足を運べば、港町らしいデザインの街灯や、並行して流れる釧路川沿いに停まる船舶を見ることもできるので、一層おすすめ。
暮れかかる陽の光が刻一刻と複雑に空の色を変え、それを反射する街並みが昼間とは違う姿に変化していく様は、日没までずーっと眺めていたいほどの美しさです。
秋から冬にかけては夕日のベストシーズン。
太平洋側に位置する釧路の気候は、秋冬に夕日を見るのに最適。日照時間が長く、晴れの日が多いため、夕日が見られる確率が高いのです。また、海や湿原などから立ち上る水蒸気の影響で、夕日の光がより一層赤く見えやすいとも言われています。特に冬場の寒い日はより空気が澄み、光の輪郭が一段と際立っているようにも感じられます。
高い建物が少なく、空が広く見えるため、水平線の向こう側に沈む夕日を最後の最後まで見届けることができるのも魅力です。港や橋の上から見れば、船舶や倉庫などのシルエットが綺麗に浮かび上がり、港町の情緒あふれる風景を楽しめます。
市街地から足を延ばし、更なる絶景との出会いを。
市街地から少し足を延ばせば、ラムサール条約に登録されている釧路湿原が広がります。蛇行する川と、湿地独特の背の低い植物や野の花、エゾシカやタンチョウなどの野生動物に出会うことができる場所です。
釧路湿原は夕日スポットとしてもおすすめ。どこまでも続くように見える湿原の広がりと、川面に反射する光。辺り一面が幻想的なオレンジ色に満たされる風景は、いつまでも記憶に残ることでしょう。
そして、少し穴場スポットと言えるのが、馬主来から見る夕日。国道沿いなのでアクセスしやすく、湿原と海の両方の風景を一度に楽しめます。
釧路の夕日
執筆スタッフ
- 片山静香
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帯広市出身。手仕事(クラフト)の取材が大好き。趣味で白樺樹皮のカゴ編みや木彫り熊制作などを楽しんでいます。3児の母として子連れで行けるお店の情報にもアンテナを張っています。