大自然が織りなす
壮大なスケール。
オホーツク海の流氷/Cafeしゃべりたい
- 北見市
北見市常呂町。カーリングチーム「ロコ・ソラーレ」の本拠地として知られる町です。絶景としては、北海道最大の湖・サロマ湖に沈む夕日が有名ですが、もうひとつ、外せないのが毎年冬になるとやって来る流氷。「流氷」にちなんだ名物ドリンクとともにご紹介します。
オホーツク海の流氷は、ここ常呂にも。
はるかシベリア大陸から南下してくる流氷。日本では北海道のオホーツク海でしか見ることの出来ない光景です。網走や紋別、知床が一般的ですが、ここ常呂町でも見ることができます。
1月下旬、はるか向こうの水平線を白くふち取るかのようにして現れる流氷。はじめは帯状となって沿岸へと近づき、風向きなどで接岸、離岸を繰り返し、やがて氷原になって海全体を覆いつくします。流氷を肉眼で確認してから接岸するまでには普通1週間ほどかかるそうですが、ときには一夜にして海面が流氷に覆われてしまう年も。
青い海からあっという間に白い大地へと変わってしまったオホーツク海。こうなってからが冬本番だと地元の人は話します。気温がどんどん下がり、空気が張り詰め、ピリピリ痛いような寒さを感じる「シバレ」の季節がやって来るのです。
流氷をより近くで見たければ夏は海水浴場として賑わう「常南ビーチ」へ。氷塊の大きさを間近で感じることができるでしょう。
風や海流で流されながら、数100㎞を旅してきた流氷。自然現象が織りなすそのスケールの大きさに圧倒されずにはいられません。
バニラ味の流氷を味わえるのは…。
澄んだ水色のソーダの上にこんもりと盛られているのは、流氷に見立てたバニラアイスクリーム。「流氷ソーダ」と名付けられたこのドリンクを味わえるこの場所は、Cafeしゃべりたい。「おいしい料理を食べながら、おしゃべりに花を咲かせてほしい」。そんな思いをこめて名付けられた老舗のカフェです。
「流氷ソーダ」は昭和55年、常南ビーチ近くにお店をオープンさせた際に「地元にちなんだものを」と提供し始めて以来、看板メニューとしてたくさんの人に親しまれてきました。はじめはバニラアイスを思う存分頬張って。溶けてきたら、ブルーハワイ味のソーダと混ぜてまろやかな味わいを楽しんでみてください。見た目もお腹も満足感たっぷりの一品。お店ではドリンクメニューの他、海の幸カレーやホタテフライカレーなど、常呂町産の海産物を使ったお食事メニューも振舞われます。
オホーツク海の流氷/Cafeしゃべりたい
- 住所
- 北見市常呂町常呂204
- 電話番号
- 0152-54-3942
- 営業時間
- 11:30~18:00(LO17:00)
- 定休日
- 月曜
執筆スタッフ
- 猿渡亜美
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帯広市の隣、芽室町出身。日高山脈・剣山のふもとで育ちました。学生時代は歴史学を専攻。特に明治、大正、昭和の時代を好み、古い建物や道具、当時の暮らしなどに関心があります。