海鮮丼ばかりの夢の国。
函館朝市どんぶり横丁市場/櫻桂
- 函館市
3つの海に囲まれた豊かな立地。函館においしい魚が集まるのは必然で、朝市にはいつ来ても楽しめるといいます。手軽に新鮮な魚を味わいたいなら、やっぱり海鮮丼。函館駅から徒歩1分の距離にあるどんぶり横丁市場は、海鮮丼ばかりの夢の国となっていました。
朝から、到着直後から満喫。
函館朝市は、函館駅の西口側にある市場街。冬場はカニやサケを中心に、1月になると函館名物のイカ(ヤリイカ)の旬がやって来ます。でも函館朝市にはあまり季節は関係ありません。豊かな海に囲まれた立地を活かして、いつでも上質な素材を仕入れているそう。エンターテイメント性も抜群で、イカ釣りができたり、水槽から取り出したカニをその場で調理してもらえたりします。個人的にワクワクしたのが仲通りと巴通り。道路横に店がせり出すように立ち並び、元気な声を掛けてくる店員たち。昔ながらの市場の良さが感じられるのです。路面店ならではの少しディープな世界がそこにはありました。
函館朝市と言えば海鮮丼。朝市の中には海鮮丼をメインとした店ばかりが軒を連ねる「どんぶり横丁市場」というスポットがあります。お店の数は20軒近く。悩むこと間違いなしなので、直感で選んでもいいでしょう。数ある店の中から暖簾をくぐったのは、「櫻桂(おうけい)」。どんぶり横丁市場となるずっと前から店を構えていて、40年以上の歴史があります。人気があるのは、朝市横丁丼と函館開港丼(共に1,850円)。うに、かに、いくら、ホタテは共通で、朝市横丁丼が紅とろ、函館海港丼がまぐろとなります。アクセントの大葉も忘れずに。どんぶり横丁市場では、どの店もいくらは自家製。「うちのいくらは家庭でおばあちゃんが作るような、醤油だけのシンプルな味つけ」と店主の高橋芳和さん。いくらは醤油をかけずにそのまま味わってほしいですね。昆布出汁がきいた濃いめの味で、ご飯が進みます。
朝市の一部であるどんぶり横丁市場の営業時間は、各店により異なります。函館の到着時間が遅いと、多くのお店が閉まっているので気をつけて。朝市に行くならやっぱり、活気のある朝の時間が良いですね。
函館朝市どんぶり横丁市場/櫻桂
- 住所
- 函館市若松町9-15 函館朝市どんぶり横丁市場1F
- 電話番号
- 0138-26-0612
- 営業時間
- 6:00~13:00
- 定休日
- 木曜
執筆スタッフ
- 猿渡亜美
-
帯広市の隣、芽室町出身。日高山脈・剣山のふもとで育ちました。学生時代は歴史学を専攻。特に明治、大正、昭和の時代を好み、古い建物や道具、当時の暮らしなどに関心があります。