訪ねたい職人たちのギャラリー。

淳工房/丹野製作所・tek さくらおか展示室

  • 旭川市

旭川市周辺は良質な木材資源に恵まれており、特にカラマツやトドマツ、ナラなどの木材が豊富にあります。家具を筆頭にして、歴史と伝統に支えられた高い品質と美しいデザインの木製品が多数生み出され続けています。ここではお土産として持ち帰りやすい小物を中心に、旅の途中でぜひ訪れてみたいギャラリーを紹介します。

木とガラスを組み合わせた、お酒にぴったりの「木glass」。

多くのクラフト作家が集まる「北の嵐山」エリアにある〈淳工房〉。白壁の建物の中に入ると、そこは光で満ちていました。透明なガラスを通して揺らめく光、虹彩ガラスのツヤツヤとした光、色づいたガラスのカラフルな光。菅井淳介さんは、木の土台に円錐のグラスを組み合わせた「木glass」や、滑らかな擦りガラスの上をキツネが歩く「雪原」など、北国らしいモチーフや素材の組み合わせを表現し続けてきました。

工房に併設されたギャラリーには、動物がモチーフになった可愛らしい置き物や時計から、虹彩ガラスで作られたシックなグラスまで多岐にわたる作品が並んでいます。代表作の「木glass」シリーズの種類も豊富。桜や金箔を使ったり、土台を円形に組み合わせたり。大きさも模様もさまざまで、ここでしか手に入らないタイプも。タイミングが良ければ、すぐ隣の工房で作業する菅井さんにお話を聞くことができるかもしれません。

淳工房

住所旭川市旭岡2丁目8-1
電話番号0166-53-8512
営業時間10:00~18:00
定休日4月~11月/無休 12月~3月/日曜
URLhttps://juncobo.sakura.ne.jp

2人のアイデア溢れる展示室へ。

旭山動物園から車で5分ほどの場所に、美しい里山の景観を残す東桜岡エリアはあります。素敵な家々や別荘のほか、カフェや雑貨店、設計事務所などが軒を連ねていて、その中にさくらおか展示室があります。

職人の丹野雅景さんとデザイナーのたんのゆりさんは2013年に〈丹野製作所〉を設立。2人で製品のデザインを手がけています。雅景さんが精密な仕組みのある木箱や玩具を製作し、ゆりさんは”大人と子どもの遊び”をテーマにものづくりをしている〈tek〉を展開。展示室には〈丹野製作所〉の名刺ケースや小さな木箱、インテリアになる遊び道具、〈tek〉の木製カレンダーや紙、布小物など”親子のあそび”をテーマにしたアイテム、ほかの作家さんとのコラボ品などがあります。手づくりのおもちゃや、夏季は展示室横の小屋で遊ぶことも。桜岡の心地良い空気感を感じながら訪れてみて。※来店は事前予約制となります

丹野製作所・tek さくらおか展示室

住所旭川市東旭川町東桜岡215-11
営業時間11:00~16:00
定休日不定期(予約制)
URLhttps://www.tannoseisakujo.net/

淳工房/丹野製作所・tek さくらおか展示室

執筆スタッフ

猿渡亜美

帯広市の隣、芽室町出身。日高山脈・剣山のふもとで育ちました。学生時代は歴史学を専攻。特に明治、大正、昭和の時代を好み、古い建物や道具、当時の暮らしなどに関心があります。

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