寒いからこそ出会える冬の美しさ。

ダイヤモンドダスト

  • 旭川市

指がかじかむほどの寒さの中でも、外に出かけたくなるほど美しい光景が、旭川にはあります。しっかり防寒をして出かけてみてくださいね。カメラの準備もお忘れなく。

空気中を舞う氷の粒の輝き。

冬のよく晴れた日の早朝、「今日はダイヤモンドダストが見られるかもしれない!」という予感が心の中でキラリと光ります。

ダイヤモンドダストとは、極寒の時期に3つ以上の気象条件が揃ったときに出現する自然現象です。その条件とは、気温が-10℃以下であること、無風状態であること、空気中に湿度があること。その条件が揃うと、空気中の水蒸気が雲になる前に冷却されて、氷の粒となって輝きます。

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ダイヤモンドダストという名称は、朝の光に照らされた氷の粒が、ダイヤモンドのように見えるというところから付けられているそうです。空気中を光の粒が舞う光景は、繊細でどこか儚さを感じます。限られた日にしか出会えない美しさだと知っているからこそ、こんなにも心を打たれてしまうのでしょう。

条件が揃えば街中どこでも見られるわけではないようで、たとえば小川が流れているところや、温泉の湧き出ている地域などで見かけることが多い気がします。さらに、ダイヤモンドダストと太陽の光が規則性を持って並んだ時に、光の柱になって見えるような自然現象をサンピラー現象といいます。旭川市内では、江丹別町などで見られることがあります。

ダイヤモンドダスト

執筆スタッフ

立田栞那

旭川市の隣、東神楽町出身。高校時代まで旭川で過ごしました。道内で自然ガイドとして働いた後、2017年からスロウ編集部へ。旅行部門で、スロウなツアーの企画にも携わっています。森や山を歩くことが好きです。

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