旭川の老舗ラーメン店で、
昔ながらのおいしさを。
旭川らぅめん青葉 本店/ラーメン専門 ひまわり
- 旭川市
旭川といえば、やっぱり醤油ラーメン。魚介類、豚骨、鶏ガラでだしをとったダブルスープが一般的で、スープが冷めにくい製法など、寒冷地ならではの工夫も根づいているようです。地元民なら誰でもお気に入りの一軒があるほど、個性豊かなラーメン店が軒を連ねる旭川。そんな中、「旭川ラーメンといえば」と聞いて多くの人が名前を挙げる老舗店を訪ねました。
寒さ厳しい旭川で、屋台から誕生した一杯。
昭和22年(1947年)に屋台から始まった「旭川らぅめん青葉 本店」は、元祖旭川ラーメンが味わえる老舗店の一つです。現在はその伝統の味を、三代目の村山有一さんが守り続けています。
青葉の定番は、やっぱり「正油らぅめん」。目の前に出されたラーメンのスープを、「まずは食べてみて!」と勧められるままに、ひと口。シンプルで奥深い味わいが広がって、心までほっと温まります。一般的な麺と比べて少ない水で練り上げた麺は、伸びにくく、味が染み込みやすいのが特徴。お客さんに出す瞬間には、麺にスープの味が染みているからこそ、おいしい瞬間を味わってほしいのだと村山さんは言います。
表面に膜が張った「冷めにくいスープ」のおかげで、ずっとアツアツの状態を楽しめるのもうれしいところ。冬の寒さが厳しい旭川で、「最後までおいしく味わってもらえるように」と、創業者が試行錯誤して生み出したものです。それからもう一つ、スープのおいしさを決定付けるのは、創業時から継ぎ足し続けられてきた醤油ダレ。スープと麺がお互いの味を引き立てるからこそ、シンプルな中にこれほど奥深い味わいを感じられるのでしょう。
旭川らぅめん青葉 本店
住所 | 旭川市2条8丁目 2条ビル名店街 |
電話番号 | 0166-23-2820 |
営業時間 | 9:30~14:00、 15:00~17:30 |
定休日 | 水曜日 |
学生への思いから生まれた「モルメン」。
旭川グルメとして注目されているホルモンラーメン。「ラーメン専門 ひまわり」はその元祖ともいえる店で、今日も「ひまわりのモルメンを食べたい」と、多くのファンが店の前に並びます。
1987年、北海道教育大学旭川校の近くで創業したひまわり。「学生さんたちに、ボリュームと栄養のあるラーメンを作れないだろうか」と考えらえたのが、炒めたホルモンと野菜がのったモルメンでした。教育大生や近所の人々を中心に少しずつ人気が広まり、やがて「ホルモンラーメンといえば、ひまわりのモルメン」と言われるまでに。現在店舗は移転し、大雪通り沿いで変わらない味を作り続けています。
ラーメンとホルモン。一見意外な組み合わせかもしれませんが、下茹でしてから味つけし、香ばしい焼き目が付けられたホルモンと、濃い目のスープがしっかり絡んだ麺が驚くほどに合うのです。麺は、「茹でる時の香りが良い」という市内の加藤ラーメンのものを使用。今回は、店主の浅香さんお気に入りの正油味をいただきましたが、他に、みそ味、しお味、辛いの(ピリ辛味)があり、最近は「モルメン 辛いの」というピリ辛味が人気とのこと。昼食時は特に混み合うため、時間に余裕を持って行くのがおすすめです。
ラーメン専門 ひまわり
住所 | 旭川市大雪通3丁目 |
電話番号 | 0166-25-8780 |
営業時間 | 11:00~15:00 |
定休日 | 水曜日 |
旭川らぅめん青葉 本店/ラーメン専門 ひまわり
執筆スタッフ
- 立田栞那
-
旭川市の隣、東神楽町出身。高校時代まで旭川で過ごしました。道内で自然ガイドとして働いた後、2017年からスロウ編集部へ。旅行部門で、スロウなツアーの企画にも携わっています。森や山を歩くことが好きです。