スープカレー しゃば蔵

札幌に来たら、滞在中に1度は味わいたいのがスープカレー。ゴロっと大きな野菜と、骨付きチキンやシーフードが入っているのがスタンダード。スープにも各店が趣向を凝らし、エビやココナッツ、トマトに昆布出汁、果ては羊骨スープまで。新鮮で豊富な食材があるからこそできる、まさに北海道を丸ごと味わうローカルフードです。

野菜たっぷり、肉もたっぷりが、北海道流。

札幌のローカルフードとして、すっかり定番になったスープカレー。初めにブームとなったは2000年頃のことですが、20年以上経っても人気は衰えるどころか、ますます盛り上がりを見せています。各店がそれぞれに工夫を凝らしていますが、ほぼすべての店に共通しているのは、大ぶりな野菜が種類豊富にゴロンゴロンと入っている点。また、骨付きチキンや豚角煮など、これまた大きな具材がどどんと乗っている点です。外食はどうしても栄養バランスの偏りが気になりますが、スープカレーなら野菜を摂れるので罪悪感なし。特に薬膳系を売りにしている店は、連日女性客で賑わっています。

観光で訪れるなら味わっておきたいのが、北海道産食材を使ったメニュー。農業が盛んな北海道のこと、多くの店で地場産の野菜を使っていますが、さらにこだわって「八百屋が営む店」をセレクトするのもおすすめです。また、地場産のホタテやイカを使ったシーフードカレーや、ブランド豚のハンバーグカレーなどが味わえる店もあります。

多くのスープカレー店がひしめく札幌だからこそ、店選びには気合を入れて臨みたいものです。

羊にエゾシカに、ヒグマ？！食材にヒトクセあるカレー店。

道産食材を使うスープカレー店は数あれど、羊やエゾシカ、さらにはヒグマを味わうことができる店はほとんどありません。札幌市中心部に店を構える「しゃば蔵」では、そんな「北海道民でも食べたことがないかもしれない」北海道産食材を採用したメニューを展開しています。

煮干しスープや牛骨トマトスープなど、選べる４種のスープの中でも特に味わってほしいのが、羊骨を煮込んだ出汁を使ったスープカレー。羊独特のくさみは抑えられており、コクや濃厚さが際立ちます。具材として『煮込みラムバーグ』や『生ラムたたき』を選べば、しっかりと味のある柔らかい羊肉をさらに堪能することができます。また、女性に人気だという『チーズたっぷり羊だらけのキーマカレー』には、羊肉のみならず羊のチーズも使われています。

ほか、『エゾ鹿の煮しゃぶスープカレー』や『ヒグマの煮しゃぶスープカレー』も、ディナー限定で提供。いずれも数量に限りがあるため、出会えたらラッキー。

寒い寒い冬の北海道。土鍋でグツグツと沸かして提供されるスープカレーを口に運べば、熱さとスパイスの刺激で身体の芯まで温まります。