緑夢ファーム／やきにくや 端野店／オホーツクビアファクトリー／サムライ十兵衛

オホーツク海に面し、内陸では畑作が盛んな北見市。「焼肉の街」として知られ、サガリやホルモンを中心に、冬でも屋外で焼肉を楽しむことも。海では新鮮な海の幸が採れ、畑作では玉ねぎの生産が盛んです。今回は北見市常呂町で農業を営む〈緑夢ファーム〉の寺町真美さんにおすすめの飲食店をお聞きしました。

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寺町さんのおすすめの飲食店①

オープンしてから30年間、北見近郊産の牛の横隔膜を仕入れて、「ハラミ」と「サガリ」の食べ比べを提供し続けてきたやきにくや。「ハラミとサガリが区別されることを知ってほしい」と話すのは、オーナーの林裕さん。北見市端野町出身で、長年地元の素材と向き合ってきました。タレにも自信あり。火を通さない「生ダレ」で、にんにく、しょうが、りんご、ねぎのシンプルな組み合わせ。作り置きはせず、1週間に一回程度タレを作っているそうです。
実際に食べ比べをしてみました。「ハラミ」は弾力があるのに軟らかく、適度な脂で肉のうま味を感じられます。「サガリ」は「ハラミ」に比べると脂は少なめで、あっさりとしていてしつこくありません。確かに食べ比べてみるとよくわかります。そのほかにも、泥んこの中で放牧された「どろぶた」などの珍しいブランド肉も。知る人ぞ知る名店に出合うことができました。

寺町さんのおすすめの飲食店②

全国に先駆け、1994年に地ビールの製造を始めた「オホーツクビール」。こだわりのビールをおいしく飲んでほしいという思いから、工場に併設してオープンしたのが、このレストランです。地元産の食材をふんだんに使った料理と、出来立ての新鮮なビールを味わえます。

造るビールは、本場ドイツのビール純粋令に則った「オールモルトビール」。定番のピルスナーやヴァイツェンに加え、店内でしか飲めない濾過前のエールや季節限定ビールなど、約6種類のビールが楽しめます。
フードメニューが豊富にあるのもうれしいところ。北見のローカルグルメである「オホーツク北見塩焼きそば」をはじめ、ホタテや玉ねぎ、白花豆など、北見産の食材がたっぷり。「キューリのビール漬け」や「道産牛の黒ビール煮込み」など、ビールの造り手だからこそ提供できる一品も見逃せません。

製造量の約9割が北見で消費されるという「オホーツクビール」。地元の人々もこよなく愛する一杯を、クラシックな店内でゆったりと。

寺町さんのおすすめの飲食店③

串かつのコース料理が2,500円から楽しめる、完全予約制のお店。客が自分で串かつを揚げるスタイル。「北見といえば焼肉文化。自分好みに肉を焼き上げるように、串かつに衣をつけて揚げる“育てていく料理”も受け入れてもらえると思って始めました」と話すのは、代表の大井直人さん。狙いは当たり、常連客を中心に毎日賑わっています。
〈サムライ十兵衛〉が人気なのは、串カツ以外の料理も見事だから。主役のような佇まいの前菜6種の盛り合わせから始まり、濃厚なエビの出汁が堪らない「吸物仕立て 茶碗蒸し」
や、串カツの後には「鶏肉の旨塩煮 柚子ジュレがけ」でさっぱりと、〆の「しじみ佃煮だし茶漬け」まで、驚きの連続です。近郊の津別産A5和牛や、訓子府で獲れたエゾシカを使用するなど、地産地消のメニューも。大満足間違いなしです。メニューはコースのみ、前日までの予約制となりますのでご注意ください。