湯どころすべてが「温泉」の地。
自由ヶ丘温泉/天然温泉 アサヒ湯/森のスパリゾート 北海道ホテル
- 帯広市
まるでコンビニに行くかのような気軽さで、温泉へ出かけて行く十勝の人々。実は帯広や十勝のまちなかにある湯どころは、すべてが「温泉」なのです。しっとりと包まれるような感覚の十勝特有のモール泉。最近話題のサウナ事情も合わせてお伝えします。
地下水をくみ上げている、丘の上の癒やし温泉。
今では住宅街となっている自由ヶ丘ですが、その昔はエゾサンショウウオやホタルがいるような湿地でした。自由ヶ丘温泉ではその地下水をくみ上げて使用しています。肌ざわりや飲み口はまろやかで、常連客はみな大きな焼酎のペットボトルを持って来て水風呂の水を汲んでいくほどです。温泉の浴槽は立って入っても浸かれるくらいのやや深めの主浴槽、バイブラと電気風呂。少し熱めの湯と、ぬるくて浅いうたせ湯の5ヵ所。深夜0時まで営業しているため、地元の人々にとっては駆け込み寺のような場所でもあります。
自由ヶ丘温泉
住所 | 帯広市自由が丘4丁目4-19 |
電話番号 | 0155-35-1126 |
営業時間 | 10:30~0:00(最終入場23:30) |
定休日 | 無休 |
入浴料 | 大人490円、小学生150円、幼児80円 |
昔ながらの銭湯の雰囲気が残る。
温泉通ほど「おすすめはアサヒ湯」と言う人が多いかもしれません。アサヒ湯には遠く忘れ去られてしまったような、銭湯の風景が残っています。幼い子を連れたお母さんがいれば、「子ども見ててあげるから洗いなさい」と声をかけたり、利用者が桶を片づけたり浴室を掃除したり…。スタッフの一員であるかのように、いい働きっぷりを見せてくれるお客さんたち。例え知らない人であったとしても、ここに集えば皆、運命共同体なのです。源泉名は「ピリカイコロ湯」、アイヌ語で「美しいものが集まるところ」という意味を持ちます。温泉そのもの温かさに加えて、人の温かさを感じられるのです。
天然温泉 アサヒ湯
住所 | 帯広市東3条南14丁目19 |
電話番号 | 0155-24-1933 |
営業時間 | 13:00~23:00(最終入場22:30)日曜は6:00~10:00も営業 |
定休日 | 1/1 |
入浴料 | 大人490円、子供150円、幼児80円 |
十勝産素材にこだわったサウナの魅力。
十勝エリアでのサウナブームの火付け役となったのが、北海道ホテルのサウナ。本場フィンランド式のロウリュを体験できます。ロウリュとは熱されたサウナストーンに、水やお湯をかけて発生させる蒸気のこと。発汗作用が促進され、新陳代謝や疲労回復などの効果が期待できるそう。 北海道ホテルのサウナでは十勝産の素材をフル活用しています。蒸気を生み出すロウリュの石は、日高山脈のふもとに分布する麦飯石。さらに壁に施された十勝産のシラカバの切株に温泉をかけると、豊かな香りが広がります。また、水風呂には清流日本一に選ばれたこともある札内川の水を使用。温泉のモール泉は言わずもがなで、十勝産に囲まれたサウナなのです。
森のスパリゾート 北海道ホテル
住所 | 帯広市西7南19丁目1 |
電話番号 | 0155-21-0001 |
営業時間 | 日帰り入浴 朝/5:30~9:00(最終入場/9:30終了) 午後/14:00~21:00(最終入場) |
定休日 | 無休 ※混雑時は入場制限あり |
利用料金 | 大人2,000円、小学生以下500円 |
URL | https://www.hokkaidohotel.co.jp/ |
自由ヶ丘温泉/天然温泉 アサヒ湯/森のスパリゾート 北海道ホテル
執筆スタッフ
- 猿渡亜美
-
帯広市の隣、芽室町出身。日高山脈・剣山のふもとで育ちました。学生時代は歴史学を専攻。特に明治、大正、昭和の時代を好み、古い建物や道具、当時の暮らしなどに関心があります。