スロウなカフェを訪ねて。

SOL/遊木民族/香味自家焙煎 生出珈琲

  • 北見市

北見では、「こんなところにお店が?」と思ってしまうほど、少し意外な場所にカフェが佇んでいることがあります。そこで待っているのは、香り高い一杯の珈琲だったり、店主自ら手掛けた食器だったり、旬の食材で彩られた一皿だったり。そんな空間で過ごす穏やかな時間は、訪れる人に深い安らぎと元気を与えてくれるのです。

香港へ空想の旅にでかけよう。

2016年にオープンを迎えたソルは、プレハブ小屋を3つ合わせた建物の中にいるとは思えないほどのおしゃれな空間。スタッフは長く香港で仕事をしていた経験から、香港や日本各地で仕入れた茶器や食器、生活雑貨、アパレルなどを販売しています。カフェスペースでは、スタッフ手づくりの多様なおやつも食べることができ、エッグタルトなどの現地で学んだというお菓子、ドリンクなどもあります。まるで香港を旅しているかのような気分に。季節ごとにメニューや商品が入れ替わるため、いくたびに新しい発見があるのもうれしいところ。ちなみに、人気のソフトクリームは通年販売しているそうなので、ご安心を。洋服や雑貨を心ゆくまで眺めたら、カフェでのんびりお茶をいただく、なんて過ごし方もいいかもしれません。

SOL(ソル)

住所北見市光葉町26-6
電話番号0157-57-5156
営業時間11:00~19:00
定休日月曜(季節により変動あり)
※定休日、営業時間の変動はSNSにてご確認ください。

ぼたん園の一角に佇む瓦屋根のカフェ。

河西ぼたん園の一角にある遊牧民族。白壁に瓦屋根の、どこか懐かしい雰囲気の漂うカフェです。店をぐるりと囲む窓からは四季折々の園の様子が見て取れ、まるで森の中にいるよう。オーナーの本間康司さんお手製のゆったりとしたイスやテーブルも、居心地のよさに一役買っています。なんと、お料理をのせる器も自作しているのだそう。「街中から近いのにこれだけ自然があるのは珍しい。せっかくここに来たなら、ぼたん園をゆっくりと散策してもらえば」と本間さん。園内を散策した後は、遊牧民族で食事やお茶を楽しんでいってください。

遊木民族(ユウボクミンゾク)

住所北見市花月町6-3
電話番号0157-33-1324
営業時間11:00~23:00(LO22:00)
定休日月曜(祝日の場合翌日)
Instagram@cafe_yuboku

心地良い空間でいただく、自家焙煎コーヒー。

市街地から少し離れた場所にある、自家焙煎コーヒーが楽しめるカフェ。「珈琲も僕も、すべてを含めての商品だと思っています」。そう話すのは、店主の生出順一さん。メニューは、数種類のコーヒーとケーキのみ。商社から仕入れた上質な生豆を、ひと粒ずつ選り分け、毎朝焙煎。その時の豆の状態に合わせて80~85度でネルドリップしています。生出さん曰く、大切なのは、豆に「息をさせる」こと。お湯を注ぐスピード、量、タイミングひとつで味が変わるコーヒーはとにかく扱いが難しい。しかし、そこがまた面白いところだと言います。自らの手で一から設計したというこだわりの店内は、珈琲とともに過ごす時間をより上質なものに。珈琲を傾けながら、目の前でささやかに揺らめくキャンドルを見つめているだけで、感情の波が静かに凪いでいくのを感じます。

香味自家焙煎 生出珈琲(オイデコーヒー)

住所北見市大正138-2
電話番号0157-36-6177
営業時間13:00〜21:00(LO)
定休日木曜

SOL/遊木民族/香味自家焙煎 生出珈琲

執筆スタッフ

猿渡亜美

帯広市の隣、芽室町出身。日高山脈・剣山のふもとで育ちました。学生時代は歴史学を専攻。特に明治、大正、昭和の時代を好み、古い建物や道具、当時の暮らしなどに関心があります。

PAGE TOP