ぶらり大門横丁めぐり。

大門横丁/わいどのおでん/はこはち漁港

  • 函館市

JR函館駅から徒歩約5分のところにある〈大門横丁〉。2024年現在、26軒の個性豊かな飲食店が集う屋台村です。観光客、地元客、お店の人。屋台ならではの交流が楽しめるところも魅力のひとつ。もちろん、料理やお酒のクオリティも抜群。ラーメン、居酒屋、ジンギスカン、Barなど幅広いジャンルを一度に楽しめるのもうれしいところです。この記事では、実際に訪れる前におさらいしておきたい〈大門横丁〉の歴史と、屋台めぐりの体験記を紹介します。

地元の人々に支えられて。

かつて青函連絡船や北洋漁業とともに繁栄した大門地区。昭和9年(1934年)の大火で焼失してしまったものの、当時大門地区の入り口には大きな門がそびえていたことから、「大門」と呼ばれるようになったと言われています。

かつては函館随一の歓楽街として栄えた大門地区ですが、時代の流れと共に次第に空き地や空き店舗が目立つように。そんな状況の中、地域の賑わいを取り戻そうと誕生したのが〈函館ひかりの屋台 大門横丁〉。開業にあたっては、この街の活性化に長らく携わってきた〈はこだてティーエムオー〉をはじめ、地元商店街の有志メンバーなど、たくさんの地元の人々の支えがありました。

個性あふれる飲食店が軒を連ね、多くの観光客や地元客でにぎわってきた〈大門横丁〉。開業から20年ほど経った今でも、その賑わいが途絶えることはありません。通常の営業のほか、大門横丁を中心に函館駅前周辺の飲食店が多数参加する飲み歩きイベント「大門バル」などのイベントも定期的に開催されています。ユーモアたっぷりの店主や居合わせた地元の人との交流が楽しめるのも、屋台ならでは。いろいろなお店を巡り、はしご酒を楽しんでみてくださいね。

大門横丁

住所函館市松風町7-5
営業時間※営業時間、定休日は店舗によって異なります。
URLhttps://www.hakodate-yatai.com/

しみじみと、ほっとする味わい。

明るい店員さんの声に誘われて訪れたのは、〈わいどのおでん〉。函館南茅部産函館真昆布を使用した出汁で煮込んだ温かいおでんと、牛肉や海鮮をメインとした創作鉄板焼きのお店です。

具材の一つひとつに出汁が染み込んだおでんは、しみじみとほっとする味わい。一緒に注文した「アスパラの塩焼き」はひと口食べると、瑞々しい甘さが口いっぱいに広がります。今回は軽めのラインナップで注文しましたが、「北海道産牛フィレステーキ」や「鉄板!ガーリックライス」など、ガッツリ食べたいときにもぴったりなメニューも充実しています。軽く一杯飲みたいときから、しっかり食事を楽しみたいときまで、幅広いニーズに応えてくれるお店です。

わいどのおでん

住所函館市松風町7-5 大門横丁内
電話番号090-5077-2018
営業時間17:00~0:00
定休日不定休
URLhttps://www.hakodate-yatai.com/shop/waidono-oden

新鮮な魚介を楽しむなら。

函館に来たからには魚介類が食べたいと、〈はこはち漁港〉へ。店内22席と大門横丁内の店舗としては広く、平日の夜でも観光客や地元の人でいっぱい。ビール片手に、新鮮な刺身やほっけ焼きなど魚介を使ったメニューを楽しんでいました。

〈はこはち漁港〉に来たらぜひ味わいたいのが、「青森県八戸産の銀サバの刺身(プレミアムサバ)」。刺身でいただけるのは産地が近いからこそ。今回は、刺身や燻製との違いが楽しめる「プレミアム銀サバ食べ比べセット」を注文。身がぎゅっと締まった新鮮さと脂のバランスが絶妙な刺身と、しっとりとした食感とうま味が楽しめる燻製に舌鼓。思わずお酒も進んでしまいます。

ほかにも、「イカ刺し」や「ホタテ刺し」など、函館産の新鮮な魚介が数多く揃います。通常のホッケと比べて、脂の乗りが良く肉厚な「根ボッケ焼き」もおすすめ。ちなみに、お通しで出てくる醬油ベースの出汁で味付けされた枝豆も絶品でした。塩辛を乗せていただく「じゃがバター」や「イカ下足揚げ」など、定番メニューも観光客に人気です。

今回は2軒のお店を紹介しましたが、現在〈大門横丁〉に軒を連ねる飲食店は全部で26軒。お腹と時間が許す限りぶらり横丁歩きを楽しんで、函館ならではの味わいを満喫しましょう。

はこはち漁港

住所函館市松風町7-5 大門横丁内
電話番号0138-26-5361
営業時間16:00~23:00
定休日不定休
URLhttps://www.hakodate-yatai.com/shop/hakohachi-gyokou

大門横丁/わいどのおでん/はこはち漁港

執筆スタッフ

立田栞那

旭川市の隣、東神楽町出身。高校時代まで旭川で過ごしました。道内で自然ガイドとして働いた後、2017年からスロウ編集部へ。旅行部門で、スロウなツアーの企画にも携わっています。森や山を歩くことが好きです。

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