まちなかを彩る、癒やしのガーデン。

あさひかわ北彩都ガーデンセンター

  • 旭川市

再開発によって変化し続ける旭川駅周辺ですが、駅裏にはまちなかにあるとは思えない東西に延びるガーデンがあります。植えられているのは50種類、6500株の宿根草。時期が来たら花を開き、駅前を訪れる人々を楽しませています。

東西500メートルに渡る、さまざまなエリア。

ヤナギなどの草木が生い茂る場所だった旭川駅の南側。以前は忠別川によって分断されているような印象で、少し暗く感じるエリアでした。けれども1990年代から再開発が進められ、2014年に「北彩都あさひかわ」地区として完成し、中心部に再び人が集まる拠点として注目を集めています。

ひと昔前の旭川駅周辺しか知らない人にとっては、まるで別の都市になったかのような変貌ぶりでしょう。真新しい駅、大型商業施設、高層マンション、移転してきた病院、多くの人が訪れるカフェ。そんなエリアを支えるのが、駅の南口から東へ約500メートルにわたって広がる〈あさひかわ北彩都ガーデン〉。市民や観光客が気軽に利用できる憩いの場としての役割を担っています。
東西に長いガーデンには、エリアによってさまざまな工夫がなされています。旭川駅の南側に造られた「川のボーダー花壇」は、春にはアリウムやゲラニウム、初夏はアスチルベ、エゾフウロなどの花が咲き誇り、夏から秋にはエキナセア、ルドベキアなどが見ごろを迎えます。50種類、6500株の宿根草が、旭川の工芸品「優佳良織」のように色を重ねるのです。 川のボーダー花壇に隣接するテラスや広場では、駅に近いこともあって、水路の心地良いせせらぎを聞きながらベンチに腰掛けたりしてくつろぐ人の姿も。春から秋まで次々と咲き変わる花々を楽しめるガーデンは、結婚式の前撮りにもよく使われるのだとか。真っ白なドレスと黄色や紫色の花々は相性抜群です。

駅近くの広場とガーデンセンターの間にある、とても大きな鏡池にも注目。夕方には池に夕焼けが映り込み、息をのむ景色が広がります。晴れた日は大雪山系や十勝岳連峰が映り込み、撮影に訪れる方も多いのだとか。昼だけでなく、夜も見逃せません。駅の北側の繁華街の明かりが鏡池に反射して、そこに夜景が広がっているかのように見えます。
敷居は高くなく、気軽に花々を眺めることができる〈あさひかわ北彩都ガーデン〉。空き時間をボーっと過ごしたり、家族で敷物を広げてお弁当を食べても良いでしょう。都市景観と自然が融合した、旭川市ならではの特徴を持つ、ローカルで入りやすい雰囲気のガーデンで、旅の合間に一息ついてみては。

あさひかわ北彩都ガーデンセンター

住所
〒078-8392
旭川市宮前2条1丁目
電話番号
0166-74-5966
営業時間
9:00~18:00(11~4月は~17:00)
定休日
月曜(祝日の場合開館、翌火曜休み)、年末年始
開館期間
1月5日~12月29日
公式サイト

執筆スタッフ

猿渡亜美

帯広市の隣、芽室町出身。日高山脈・剣山のふもとで育ちました。学生時代は歴史学を専攻。特に明治、大正、昭和の時代を好み、古い建物や道具、当時の暮らしなどに関心があります。

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