涼風の中、旭岳で過ごす夏。
大雪山旭岳ロープウェイ
- 旭川市
本格的な山登りはちょっと苦手。でも山の中腹に広がる花畑には、とても興味が…。そんな方におすすめしたいのが旭岳。旭川市街地から車で60分、旭川空港からは45分ほどの場所にあります。自分の足を使わずとも、ロープウェイで一足飛びに山の中腹へ行くことができます。高山植物が咲き乱れ、涼しい風も吹く夏の旭岳へ足を運んでみましょう。
ロープウェイで一気に高山植物の花畑へ。
登山の初心者でも挑戦できるのが旭岳。脚力に自信がなくても〈大雪山旭岳ロープウェイ〉を利用すれば、標高1600メートルに位置する姿見駅まであっという間に辿り着きます。姿見駅は旭岳の4、5合目にあたり、見晴らし抜群。真夏でも頬をなでる風が冷たく感じられるので、ウインドブレーカーやレインウェアなどを用意しておくのが良いでしょう。
駅を出て遊歩道を進んでいくと、目の前に次から次へと絶景が。写真を撮ったり、お気に入りの景色をじっくり眺めて過ごします。普段は見られない高山植物も見られます。チングルマは季節ごとに異なる表情を見せてくれます。綿毛を付けた秋の姿もユニークです。数段に渡って咲く青紫色の花が美しいエゾヤマノオオリンドウは、夏季に大きな存在感を放ちます。草花が旭岳を彩るのはわずか数ヵ月の間だけ。そう思うと、この瞬間が貴重に思えてくるのです。
さらに姿見駅の周囲を1時間ほど歩くだけで、姿見の池や夫婦池といった名所に立ち寄ることができます。ここから旭岳山頂を目指しても、約2時間半で到着できるという好立地です。周囲に咲く花々を眺めながら、自分のペースでのんびりと散策を楽しめます。
〈大雪山旭岳ロープウェイ〉の姿見駅から、散策路を歩いて30分ほどの姿見の池は、鏡のように澄んだ水面に旭岳の姿を映し出すことから、そう呼ばれるようになりました。そもそも姿見の池は、旭岳が噴火した際、大きく陥没した噴火口に雪解けの水や雨水が溜まってできたもの。吹き出す水蒸気や硫黄の香りからも、かつての名残を感じられます。 高山植物が咲き乱れ、涼しい風も待っていてくれる旭岳。とびっきりの夏の1日を、旭岳で過ごしませんか。
大雪山旭岳ロープウェイ
- 住所
- 〒071-1471
東川町旭岳温泉 - 電話番号
- 0166-68-9111
- 営業時間
- 6:30~17:30(季節により変動あり)
- 定休日
- 無休 ※整備のための運休あり
- 料金
- 【往復券】
6/1-10/31:大人3,200円、小人1,600円
11/1-5/31:大人2,400円、小人1,600円
執筆スタッフ
- 猿渡亜美
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帯広市の隣、芽室町出身。日高山脈・剣山のふもとで育ちました。学生時代は歴史学を専攻。特に明治、大正、昭和の時代を好み、古い建物や道具、当時の暮らしなどに関心があります。