さまざまな源泉を楽しめる、
おんねゆ温泉郷へ。
美白の湯宿 大江本家/北見温泉(ポンユ)三光荘/滝の湯センター 夢風泉/塩別つるつる温泉
- 北見市
北見市留辺蘂地区には大きく分けて3つの源泉があります。〈おんねゆ温泉〉、〈ポンユ温泉〉、〈滝の湯温泉〉。共通するのは、すべて源泉かけ流しだということ。それはアイヌの時代から守られてきた、豊富な湯量があるからこそなのです。それぞれ異なる泉質を楽しみながら、湯めぐりしてみませんか。
少しずつ泉質が異なる、美肌の湯。
今から130年以上前、旭川から網走にいたる中央道路が開通し、無加川沿いに湯が出ることが知られ始めました。元々はアイヌ民族が狩猟の際に利用していた温泉で、小屋を造って宿泊場所として利用していた者もいたそうです。その後、本州からの入植者によっておんねゆ温泉が開湯したのが明治32(1899)年。以来、上川の層雲峡と網走や知床、阿寒に向かう道中の宿泊地として活用されるなど、道東観光の要所となりました。
〈おんねゆ温泉郷〉には、〈おんねゆ温泉〉、東に〈ポンユ温泉〉、西に〈滝の湯温泉〉の3つの源泉があります。まずは、最も規模の大きい〈おんねゆ温泉〉。「温根湯(おんねゆ)」の名称は、アイヌ語の「オンネ」(大きな)、「ユ」(お湯)に由来しています。泉質はアルカリ性単純温泉。PH値が高く、角質化した皮膚が洗い落とされるので、ツルツルっとした肌触りになります。抗酸化作用が高く、アンチエイジングにも効く「美白&美肌の湯」、「若返りの湯」としても有名です。川から温泉が湧いていたことから「川で洗濯をすると、洗濯物が白くなる」という言い伝えもあるほど。無加川の清流沿いに大型温泉ホテルが2軒立ち並び、川の流れを間近に感じながら温泉を楽しむことができます。
おんねゆ温泉から北見方面へ車で15分ほど走ったところにあるのが、〈ポン湯温泉〉。アイヌ語で大きな湯を意味するおんねゆに対して、同じくアイヌ語で小さいという意味「ポン」が由来となっています。〈北見温泉(ポンユ)旅館三光荘〉の日帰り入浴料は大人500円とリーズナブル。北見市内から近く、週末になると日帰り入浴客が集まります。施設は昭和レトロな旅館で、なんだか懐かしくなる雰囲気です。ぬるめの38度と熱めの42度の2種類の温泉が楽しめます。どちらも源泉かけ流し、色は無色透明です。肌のトラブルに悩む方が湯治で訪れることも。肌触りが良く、湯上がりはさっぱりとします。のんびりじっくりと源泉を楽しみたい方におすすめしたい湯どころです。
〈おんねゆ温泉〉から西へ向かったエリアにある〈滝の湯温泉〉。日帰り入浴施設の〈滝の湯センター夢風泉〉は、24時間営業というから驚きます。車中泊をしながら北海道を巡る方にも人気です。
そこからさらに山のほうへ進むと、〈塩別つるつる温泉〉があります。かつて金鉱山が複数あった地区です。鉱山の鉱夫たちが作業中に体内に蓄積される有害物質の「解毒」のために使っていたそうです。塩別つるつる温泉としてオープンしたのは、今から約半世紀も前のこと。30度と50度の2つの源泉は、アルカリ性が高く肌に心地良い。その上飲用にもなります。山あいにあり、静寂に包まれる中で入る温泉は格別です。
同じ無加川沿いにありながら、距離は近くとも泉質や効能が異なる複数の温泉。数日間滞在して、湯めぐりをするのも楽しいでしょう。
美白の湯宿 大江本家
住所 | 北見市留辺蘂町温根湯温泉466-1 |
電話番号 | 0157-45-2511 |
日帰りの場合 | 14:00~21:00(受付) |
日帰り利用料金 | 大人1,200円 子ども500円 |
URL | https://oehonke.com/ |
北見温泉(ポンユ)三光荘
住所 | 北見市留辺蘂町泉360 |
電話番号 | 0157-42-2288 |
日帰りの場合 | 9:00~21:30 |
日帰り利用料金 | 大人500円 子ども150円 |
滝の湯センター 夢風泉
住所 | 北見市留辺蘂町滝の湯128 |
電話番号 | 0157-67-4126 |
営業時間 | 24時間(月・木曜の午前中は清掃のため休み) |
日帰り利用料金 | 大人400円 子ども200円 |
塩別つるつる温泉
住所 | 北見市留辺蘂町滝の湯201 |
電話番号 | 0157-45-2225 |
日帰りの場合 | 11:00~20:00 |
日帰り利用料金 | 大人600円 子ども300円 |
URL | https://tsuru2.net/ |
美白の湯宿 大江本家/北見温泉(ポンユ)三光荘/滝の湯センター 夢風泉/塩別つるつる温泉
執筆スタッフ
- 猿渡亜美
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帯広市の隣、芽室町出身。日高山脈・剣山のふもとで育ちました。学生時代は歴史学を専攻。特に明治、大正、昭和の時代を好み、古い建物や道具、当時の暮らしなどに関心があります。