サロベツの森や湿原をスノーシューで歩く。
認定NPO法人 サロベツ・エコ・ネットワーク
- 稚内市

その昔、「かんじき」は北海道の冬に欠かせない道具でした。現在はスノーシューと呼ばれ、夏には歩くことができない湿原も、冬ならすいすいと進むことができます。初心者でも難なく使えるのがポイント。スノーシューを履いて、雄大な針葉樹の木々、鳥の声、動物の足跡、雪化粧した利尻富士など、非日常を感じられるツアーに参加してみませんか。
道なき道を切り開く、スノーシューならではの楽しみ。
スノーシューは便利なものです。長靴や冬靴に簡単にカチャッと装着できて、深い雪の上を難なく歩くことができる。車だって立ち入れない場所を突き進んでいきます。北海道でアクティブに冬遊びをするなら、欠かせない体験でしょう。スキーやスノーボードと違って、初心者でも難なく使いこなせるのが良いところです。
森と湿原スノーシューハイクツアーは、サロベツの森や雪原を歩く体験プログラム。気軽に参加できる1時間コースと、しっかりと楽しみたい人には2時間コースもあります。スキーウェアもしくは上下防寒着を身にまとい、帽子と手袋、長靴があれば大丈夫。持っていない場合はレンタル(有料)もできるので安心です。

スノーシューを装着し、使い方の説明を受けたら出発。ガイドの後ろについて、道なき道を進みます。針葉樹の森の中は、深呼吸をするだけでも癒やされるものです。よくよく見るとエゾユキウサギ、エゾシカなどさまざまな動物の足跡もちらほら。足跡の間隔から大体の大きさがわかるし、飛び跳ねて、ここで立ち止まって、ターンして…という動作を想像しても楽しいですね。運が良ければ、ふわふわで白い羽毛の可愛いシマエナガが見られることも。アカゲラ、シジュウカラなどの小鳥の囀りも心地良いでしょう。
風が強くなければ、湿原まで足を伸ばします。天気が良いと利尻富士が見えることもあり、格別の気分に。雪原に飛び込み、自分の人型を残してみましょう。雪の中は意外と暖かく、包まれているような感覚になります。
道なき道を進むスノーハイクツアー。誰かが切り開いてくれた道を歩くのは簡単ですが、誰も歩いていない道だからこそ、見える風景もあるのだと思います。スノーシューには深い楽しみがある、としみじみ感じるのです。

森と湿原スノーシューハイク
料金 | 大人/4,800円(1名の場合7200円) 子供(中学生以下)/2,400円 スノーシューレンタル料込み |
所要時間 | 2時間程度(1時間コースもあります) |
認定NPO法人 サロベツ・エコ・ネットワーク
- 住所
- 豊富町上サロベツ8662番地サロベツ湿原センター内
- 電話番号
- 0162-82-3232
- 定休日
- 11~4月の月曜(祝日の場合は火曜)
執筆スタッフ

- 猿渡亜美
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北海道芽室町出身。大学卒業後、地元十勝に戻り、ソーゴー印刷に入社。十勝の魅力を伝えるフリーマガジン、月刊しゅん編集部を経て、2017年から雑誌スロウの編集に携わっています。明治、大正、昭和の時代を好み、古い建物や道具に関心があります。