宗谷黒牛がおいしく、安心安全な理由を知る。
ステーキハウス ヴァン
- 稚内市

広々とした宗谷丘陵で、自家製牧草を食べて大きくなった宗谷黒牛。おいしいのはもちろん、安心安全にもこだわって育てられています。牛は宗谷丘陵の牧草を食べ、出たふん尿は堆肥となり土に還る。その土で育った牧草をまた牛が食べる。こうして濃厚な赤身と淡白な脂身の牛肉となるのです。
循環型牧場で育てられた健康な牛たち。
宗谷丘陵は北海道遺産にも登録された日本最北の丘陵地。ドライブルートとしても人気であるその景観は、ここが日本であることを忘れさせてくれる広大さです。この地で育つのが宗谷黒牛です。


宗谷黒牛を生産する宗谷岬牧場では、繁殖から肥育までを牧場内で一貫して行っています。メスのホルスタインにオスの和牛の種付けをし、生まれるのが宗谷黒牛。一般的にはF1と呼ばれる交雑種です。肉質はほど良い霜降りと赤身が特徴的。赤身の味がしっかり濃厚で、反対に淡白な脂肪とのバランスが良いそうです。
牛たちは地球に優しい循環型畜産のもと、すくすくと成長していきます。牛舎から排出される堆肥を畑に還元し、牧草として生産。それらを牛が食べるという循環が成り立っているのです。収穫された牧草のうち、余ってしまったものは牛の敷き藁として活用。無駄のない仕組みとなっています。
宗谷黒牛を熟成し、ステーキに。
多くが本州に出荷される宗谷黒牛ですが、稚内市内で味わうことができます。その中の一つが、ステーキハウスヴァン。1970年創業、日本最北のステーキ店と言われていて、店内はレトロなバーのような雰囲気です。和牛と乳用牛のいいところを受け継いだ宗谷黒牛は、サシが適度に入ったステーキに向いている肉。この肉を寝かせて熟成させ、うま味が増してから提供します。部位はサーロインとテンダーロイン。付け合わせの野菜もすべて北海道産にこだわっています。

ステーキハウス ヴァン
- 住所
- 稚内市中央2-9-26
- 電話番号
- 0162-24-1315
- 営業時間
- 18:00~20:00
- 定休日
- 月曜
執筆スタッフ

- 猿渡亜美
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北海道芽室町出身。大学卒業後、地元十勝に戻り、ソーゴー印刷に入社。十勝の魅力を伝えるフリーマガジン、月刊しゅん編集部を経て、2017年から雑誌スロウの編集に携わっています。明治、大正、昭和の時代を好み、古い建物や道具に関心があります。