見渡す限りの銀世界。
ファットバイクに乗って風を切れ。
HEROES PARK
- 北見市

1年を通じてスポーツ自転車を楽しむことができるHEROES PARK。この場所で冬、雪が積もる頃に楽しめるのが、雪上ファットバイク。北見の大自然を全身で味わうには持って来いのスリル満点アクティビティです。
意外と難しい? 雪上ファットバイク。
2018年の冬からスタートしたHEROES PARK。代表の田中博史さんは、趣味のマウンテンバイク好きが高じてインストラクターになったという山遊びのプロ。シーズン中は毎日朝早くからコースの整備をして、ベストな路面に整えているというほどの熱の入れようです。
ファットバイクとは、「ファット」(太い)という言葉の通り、タイヤの太さが通常のマウンテンバイクの2倍ほどある自転車のこと。冬に雪の上で乗るシーンを想像しがちですが、夏でも十分楽しめます。タイヤが太いのは、滑らないようにするためではなく、雪に埋まるのを防ぐため。「雪の上ではもちろん、滑りますよ」という田中さんの言葉に少し腰が引けてしまいます。
とはいえ、要は自転車。普段自転車に乗っていれば、簡単に乗りこなせるのだろうと思いきや、意外とコツが要るようです。ポイントは体重のかけ方。かけ方が十分でないと、タイヤが滑って空転し中々進みません。
曲がる時もひと苦労。いきなり曲がろうとすると、タイヤがブロックされてしまいます。曰く、「車の運転をイメージして、ゆっくり減速しつつ曲がるのがポイント」とのこと。急ブレーキはなるべく避けたいですね。
ハードルが少し上がってしまったかもしれませんが、田中さんが乗り方から丁寧に教えてくれるので大丈夫。ガイドツアー形式で、参加者のレベルに合わせつつコースをエスコートしてくれます。

乗り方を教わったら、いよいよコースへ。
ファットバイクで楽しめるコースは、約5㎞。アップダウンのある、スリル満点のコースです。専用コースなので、車や歩行者を気にすることなく思いっきり楽しむことができます。
田中さんのおすすめは、何と言っても1kmのスノーダウンヒル。大自然の中、木々の合間を縫いながら、雪原を一気に駆け抜ける。まるで自分が風になったかのような、そんな感覚を覚えます。
2月頃には、流氷の時期限定で常呂町の浜辺でのファットバイク、「流氷ライド」を体験することもできます。オホーツク海に押し寄せる流氷の間際をサイクリング。こちらは整備はしておらず、自然のままのでこぼことしたコースで迫力のあるライドを楽しめます。
体を思う存分動かした後は、コーヒーとお菓子でほっと一息。軽い休憩をはさみながらでも、2時間続けてライドをしても。ガイドツアーでありながら、楽しみ方を自由にカスタマイズできるのもうれしいところですね。


HEROES PARK
- 住所
- 北見市端野町二区829ノーザンアークリゾート内
- 電話番号
- 090-4877-4255
- 期間
- 12月中旬〜3月中旬
※2日前の16:00までに要予約。最低2名より受付。最大8名まで。 - 基本プラン
- 10:00〜12:00または14:00〜16:00の2時間プラン。
お一人様6,600円(レンタルファットバイク・ヘルメット込/ファットバイク持込の方は4,400円)
執筆スタッフ

- 山口翠
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神奈川県相模原市出身。大学進学を機に北海道・帯広へと移住し、北海道暮らしは現在8年目を迎えました。在学中は野生動物について学び、自然や動物の魅力を「書くこと」で伝えていきたいとソーゴー印刷へ入社。入社2年目となる2021年から雑誌スロウの編集に携わっています。